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VOL71 ─あの日から1ヶ月─

☆☆☆ フリーハンド ☆☆☆

2011.04.11

━━━ あの日から1ヶ月 ━━━
コラム「昨日のつづき」  Vol.71

 

 

3・11のあの日から1ヶ月が経った。
映像で見る限り、最初はぼう然として悲しみに暮れていた人々の中に、早くも復旧・復興に動き出している方の居る事を知って畏敬の念を感じている。  東北人のいかに我慢強く忍耐強いことか。
そして、自然の中に身を置いてひたすら自然と共生しようとする強い意志を持っていることか。
西洋人の神に対峙する時のストイックさとは異なり、日本人が忘れかけていた自然と共に生きる人間としての尊厳を見せられているようだ。

それに対して、福島原発の関係者の対応の拙さは目に余るものがある。
被曝の恐怖と闘いながら現場で作業している方達はともかく、数十キロ離れたところにいて記者会見している経産官僚もナンタラ委員会の連中も、東京に身を置いて、ひたすら「想定外」を繰り返し、責任が自分の及ぶ事の無いようにのみを腐心している=そうとしか見えない政治家連中も、である。

政治家の政治家たる最低限の資質は「想像力」だと思っている。  「信念」や「理想」の以前にである。
一つの事象から引き起こされるであろう未来の予測を次々と想像して、その予測のそれぞれに対応策をシュミレートする能力だ。
そして、言葉を紡ぎ出す能力だと思う。

「国民の民度に応じた政治家しか生み出せない」との言葉もあるが、
本当にあんな程度の政治家しか作り出せなかったのだろうか?  我ら日本国民は!
( F )