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VOL39 ─迎春─

□□昨日のつづき□□

2004年1月15日号  VOL.039

──迎春──

あけましておめでとうございます。
今日は7日。 2004年の正月気分もそろそろ抜けて通常業務の日々に戻り始める頃である。  今年はどんな年になるのだろうと考えると、何か憂鬱な気分にならざるを得ない。  本来明るく華やかな話題であるべきオリンピックでさえ「テロ」を恐れた厳重警備の中での開催になるだろうし、「SARS」の事を考えても、とても飛行機に乗る気持ちになれやしない。  「天」が落ちてきやしないかと空ばかり見上げている杞の国の憂より、具体的であるだけに気分が滅入って来る。

国民に自由な将来の夢を持つ事すら禁じた独裁者や、自分だけが正義の守護者だと声高に叫んで、実態は武力の行使しか解決策を見つけられない指導者に振り回されて世界中の政治家や経済人達が右往左往している。  特にこの国の為政者達の主体性の無さは、今更ながら語るべき言葉も無い。

新聞を読んでもTVを見ても、明るい未来や輝かしい将来展望が感じられない。
世の中全てが閉塞感に埋もれているようだ。
この国の歴史を考えても、末法思想が蔓延した平安期・下克上の時代、幕末動乱期そして敗戦に打ちひしがれた時代と、今より更に厳しい時代環境はあった。
そして、そのいずれの時も閉塞感を打破したのは、若い世代の情熱だった筈だ。
今、ロックンロールの中にも破壊への情熱が無い。  J-POPもインディーズも「和らぎ」や「癒し」を唄う。  年寄りくさいったら無い。

今こそ、一人一人が保身や功利性など捨てて「夢」に挑戦すべきだと思う。失敗など怖れる事は無い。
<「夢」はあきらめない限り、失敗する事は無い>
我らフリーハンドのスタッフ一同は、苦しくとも夢を追い続けようと思う。
我らの夢は、経営的に優良な大企業になる事では無い。
信頼を決して裏切らないブランドを確立する事なのだ。

──次号につづく── (F)