このサイトでしか手に入らない手作り品です(詳しくはInformationをご覧ください)

VOL.008 第6回 スエード、ベロア、ヌバックのお手入れ

----------------------------
□□昨日のつづき□□       2002年12月5日号  VOL.008
□■メンテナンス・シリーズ
----------------------------

第6回 スエード、ベロア、ヌバックのお手入れ

 スエード・ベロアは革の裏面(床面)を、ヌバックとは革の表面(吟面)を起毛させた素材である。 起毛させた部分の毛足の細かさや長さは差異があるが、いずれもこの毛足に汚れが付着しやすく水分にも弱いデリケートな皮革素材である。
したがって使い始める前にスエード・ヌバック専用の防水スプレーをかけておくことが特に大切である。(スプレーを使用する時には30cm程度離して全体に均一に使用すること)

【日常のお手入れ】としては、使用後にナイロンや毛のブラシで起毛している部分に入り込んだほこりを取り除くこと。 毛羽立たせる様にブラッシングすると良い。
また、掃除機を使用してほこりを吸い込んでも良い。
雨等に濡れた時は出来るだけ早くタオル等で叩くように水分を吸収させること。

【軽い汚れ】がついたときは生ゴムのブラシ(靴の補修に使うカカト用生ゴムで十分である)を使用して落とすことが出来る。
ほこりを取り除いた後に生ゴムブラシでこする様に落としていく。
その後スエード・ヌバック専用のクリーナーをスプレーし再度ブラシでこするとより汚れを落とすことが出来る。 ブラシは常にきれいな状態で使うこと。
汚れが付着したまま使用すると逆に汚れを広げてしまうことになる。
またこすり過ぎると表面の起毛を傷めることがあるので注意すること。
生ゴムブラシの代わりに食パンの白い部分を使用しても良い。

【汚れがひどい時】は市販のスエードクリーナーやヌバッククリーナーを使う事も出来る。 ほとんどがスプレー型発泡式のもので液体が革の毛足に入り込んで泡状となり、泡が汚れを浮き出させるタイプである。 乾燥すると粉状に変化するのでよくはたいた後ブラッシングする。 (使い方、注意書をよく読むこと)

 石鹸状のクリーナーも売られているが、このタイプの使い方は通常の洗濯と同じだから、家庭用の毛糸洗い洗剤で代用できる。
方法は手洗いの洗濯と同じに行うが、一部分だけを洗うと周りとの色変わりが目立つので思い切って全体を洗ってしまう。
ボディーブラシかスポンジを使った方が良い。
注意すべきは乾燥である。何度もよく拭き取り、形をきちんと整え必ず日陰で風干しする。 乾燥したら硬めの歯ブラシやエチケットブラシ等を使って起毛させるようにブラッシングする。

 ブラッシングをするとその前にかけた防水スプレーの効果が無くなってしまう為ブラッシング後に必ず防水スプレーを使用する様習慣づけると良い。
クリーナー、スプレー等使用する時は必ず目立たない部分で試しておくこと。