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□□昨日のつづき□□ 2003年2月25日号 VOL.014
□■メンテナンス・シリーズ
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第12回 (5)革小物のお手入れ
バッグ等より使用頻度の圧倒的に高い財布などの革小物は、わずかな修理・補修で済む状態の時に、何の処置もしないで使い続けてしまい寿命を短くしてしまったというケースをよく聞く。 日頃から下記の点に注意しておくと良い。
【糸】
長年使用していると糸が擦り切れたり、ほつれたりすることがある。
このような場合はその距離が長くならないうちに同系色の糸で手縫いしておくと、その部分から急速に壊れるのを防ぐことが出来る。
折れ曲がる部分や縁の部分は負荷がかかることが多いので常にチェックすること。
【金具】
(ファスナー) すべりが悪くなったらファスナースライダーを塗る。
(ホック) 止まらなくなったら販売店、メーカーに相談して交し
てもらう。
(くもり) 金具が曇った時は金属磨きで光沢を戻す。
但しこすりすぎるとメッキをはがすことがあるので注意。
【ベルト】
金具の当たる部分や背中の中心にくる部分は常に負荷がかかるので、素材に適した油分や栄養分を補給すると良い。
【長持ちさせるポイント】
財布等の小物をパンツの後ポケットに入れないこと。 汗の塩分によって革が傷むだけでなく、色落ちすることがある。 また椅子などに座っている時は負荷が大きくかかっているので形崩れも起こしやすくなる。
(皮革製作室) (M)