□□昨日のつづき□□
2003年5月25日号 VOL.023
──良い革製品を考える(1)──
今号より<革>の見分け方について述べてみよう。
ブランド信奉派とアウトレット大好き派は、良いモノを見分けようとする意識は無いだろうから読む必要は無い。 何故なら前者は流行しているかどうか・ホンモノかどうかが興味の全てだろうし、後者は如何に安く買ったかが満足感の主体であろうから。
<革製品>を買う時に、かなり多くの人達は心の中で(革製品は一生モノだから)と考えて結構高額な出費をしているのだろう。 しかし、そう考えて買ったモノの大半は数年経つと、金具が壊れたり縫い糸がほつれたり、中には変形してしまったり染色が剥げ落ちたりして、現実的には使い続けられないものが多い筈だ。
<革>への知識が無く、高額なプライスに惑わされて失敗した経験を繰り返さないために、又、高価な買い物をする時のチェックすべきポイントを、テーマ別にして(良い原皮)(良い鞣し)(良い染色仕上)(良い縫製加工)(良いケアシステム)等に分類して語ってみようと思う。
読み終わる頃には、「うんちく」など面倒な事柄や専門用語などは知らなくとも、良い革製品を選ぶコツを掴んでいる筈だ。
(F)
──次号につづく─