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□□昨日のつづき□□ 2003年3月15日号 VOL.016
□■メンテナンス・シリーズ
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第14回ベルトのお手入れ
ベルトはバッグや靴に比べてお手入れされることが少なく、且つ毎日使用されることが多いアイテムである。 今回はフリーハンドが行っているコバ(革の切り口)の処理方法も配信する。 大変難度の高い方法であるがチャレンジしてみよう。
【革】
柔らかい布やブラシを使用してほこりや汚れを取り除く。
スポーツオイルを適量布に取り、革全体に薄くすり込む様に塗っていく。(背中にくる部分やバックルに当たる部分は負荷が大きくかかるので特に念入りに油分を補給しておくと良い)
十分に浸透させたら乾いた布で空拭きをするとツヤが生まれる。
【コバ】
グリセリン剤(布海苔で代用しても良い)と布の切れ端を用意する。
グリセリン剤はゼリー状よりも少し柔らかい位の状態になる様、お湯を加えて調整しておくこと。
机等の端にベルトのコバを揃えて置き片手でおさえて固定する。 布にグリセリン材を含ませ、布をコバに押しつける様にしてコバに沿って磨いていく。
ポイントはベルトが動かない様にしっかりと手でおさえながら、均等に力を入れて布を動かすことである。
磨いた部分が滑らかになり光沢が出てきたら完成。 但し磨きすぎると革の繊維がケバ立ち見た目も汚くなってしまうので注意すること。
【金具】
バックル等にくもりが出てきたら金属磨き布を使用して磨くと良い。
但し、磨きすぎるとメッキをはがしてしまうことがあるので注意。
真鍮金具は緑青がふくことがあるが、その場合は拭き取るだけで良い。
(皮革製作室) (C)