FREE HAND(フリーハンド)は、オイルレザーを中心とした本革のクラフトマンズショップです。バッグ(鞄)革小物レザーウェアなどをオリジナル製作(手作り)、販売しています。

                    
目次


 Look me !! 限定製作 Bag,靴,財布,革衣料の新作情報[フリーハンド]
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□■コラム「昨日のつづき」   創刊号

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「だまし合いの世の中はイヤだね」

 肉牛や野菜の産地偽装、生産日の書き換えその他の虚偽表示などが横行
している。 今の世の中は、もうかりさえすれば何をしても良いと考える人ばかり
増えてうんざりしてしまう。

 昔から商人は嘘をつくと言われているが、近頃気になっている事がある。
商人の「嘘」に対して<金で腕は売らない><粋は痩せ我慢>だった筈の
職人達が変質してきたようだ。

 TV通販を見ていると、毛糸のニッタ−だという職人が「需要の無い真夏時期に
編んだから安く出来た」と言ったり、(夏と冬では給料が違うんだネ!! そんな
所に勤める奴がいるもンか!!) 
「手作りで加工が難しいネックレスだから30人限定しか作れない」けど、特別に
価格はなんと1万円 ・・・ てのを10〜15分かけて説明したり、(30秒スポット
CMが100万単位って時代に15分かけて売上30万円で良いのかヨ!!)
何とも理屈に合わない事を平気で放送している。

 ウチは革が専門だから、革製品の他社サイトも良く見るけれど「よくもまァ
厚顔で平気だなァ」ってメーカーがある。  
金具の材料屋などに聞くとネット販売で良く売れているらしい。

 ダマす奴も悪いけど、ダマされる方の無知さと考え足りずが世の中を変にした
んだと考えが行きついて、革の良し悪しについてや、良い鞄や靴の見分け方、
うんちく、その他雑感を次回から思いつくままメルマガに書いて行くつもりだ。

                                     (F)
                                ─次号につづく─



 


 Look me !! 限定製作 Bag,靴,財布,革衣料の新作情報[フリーハンド]
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□□昨日のつづき□□           2002年10月5日号  VOL.002

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─── 「品質(クオリティー)ッてなんだか考えよう」 ───

 高品質(良いモノ)を考える時、まず大ザッパに2種類に分類する必要が有る。
一つは高度な技術と莫大な資本を投下して生産される工業製品であり、
もう一つは経験に裏打ちされ工夫と研鑽を重ねて手作りされた職人世界のモノだ。
前者は自動車や電子機器などであり、後者は伝統工芸などに代表される。

はっきり言えるのは工業製品は量産するほどコストが低下し、品質が安定して行く。
これに対して、職人を使って無理に量産を図れば品質が低下し(手が荒れるッて言う)、
コストは上昇して行く(眠る時間を削るしか方法が無いからだ)。

 この二者をしっかり区別しておかないと、前号で書いたように通販コピーに騙されたり、
繰り返される雑誌の取材に見せかけた広告宣伝に洗脳されて、内職のオバちゃん達が
作ったものを有難がって買うようなところに落ち込んで行く。
筆者の知る限り、学校での偏差値の高い人ほど雑誌などで得た情報を信じやすい傾向
にあるのは何故なんだろう?


 一つだけ例を出そう。  食通の誰もが認める和菓子屋さんがあった。
名人気質の職人夫婦が、@十勝産の小豆を厳選し、A四国の和三盆糖で、
Bアンコをていねいに濾しやさしく手で捏ねて、1日200個ほどの団子を作っていた。


 ある日雑誌社が来て、この<こだわり>を紹介した。
雑誌発売の翌日、開店前から客が押し寄せ、30分も経たずに売り切れた。
毎日、人が並ぶので量産しようとしたが、@の小豆もAの砂糖も限られた量しか
手に入らないので、輸入小豆を混ぜ、グラニュー糖や水飴を混ぜ、それでも人が
並ぶのでパートを雇い機械でアンコを練りはじめた。

テレビ局の取材が来て、工場を建て、デパ地下に出店しましたとサ。

                    おしまい
                                          (F)
                                     ──次号につづく──




 Look me !! 限定製作 Bag,靴,財布,革衣料の新作情報[フリーハンド]
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□□昨日のつづき□□           2002年10月15日号  VOL.003

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「閑話休題(話かわって)」

 フリーハンドのキャラクターマークは<オオカミ>である。
正確に言うと、北ヨーロッパからシベリヤに分布する金色オオカミ(Golden Wolf)だ。
<犬>だとか<北キツネ>だとか思っていた人はしっかり覚えて下さい。
尻尾が太いでしょ?  足にツメがあるでしょ?(狼は長距離ランナーじゃないん
ですヨ)

 子供の頃に読んだ本に<野性の狼の餌付けは出来ない>と書いてありました。
野性狼は人間に捕獲されると、生肉を眼の前にして、食べぬまま餓死を選ぶんだ
そうです。  
何と言う強烈なプライドか、何と孤高な生命かと感動してしまったのです。  
(本のタイトルも、その研究者、著者も思い出せないのです。スミマセン)  (注)

 次に読んだのは、早川書房刊、平井和正著「狼男・シリーズ」です。
もうすっかり狼ファンになってしまって・・・  脱サラして、会社を起こし、革のアト
リエを開いて、直営店をオープンした時、当たり前のように<オオカミ>をマーク
にしてしまいました。

 日本人の手は、その器用さと繊細さにおいて、フランス人やイタリア人に負けは
しないと思ってましたし、素材の革は、もともと動物たちの皮だということもあり、
四季のある日本人の命に対する優しさは西洋人に誇れる観念だと思ってましたから、
私達日本人の生み出す鞄や靴は、いつかヨーロッパの<ブランド>に追いつき
追い越せると信じているんです。

 「信用」「信頼」は広告宣伝で作り出すものではなく、<時間>を積み重ねることで
熟成してくるものだと考えています。
その積み重ねる時間の途中で、利益のみを追求したモノづくりをせぬように自戒し、
まして大資本の<甘いエサ>に飛びつかぬよう自分たちを律する為に、フリーハンド
は<オオカミ>をマークにしています。
                                          (F)
                                     ──次号につづく──

(注)現在ドイツで、広大な自然公園の中で野性狼と人間との接触研究が行われて
いるようです。     白水社刊 ウエルナーフロイント著「オオカミと生きる」



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□□昨日のつづき□□           2002年10月25日号  VOL.004

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その1

 このところ、BAGのメインテナンスに対する相談が続いている。
殆どが5〜10年前に作られたもので、圧倒的に「カビが生えた」が多い。
次に多いのが「ストラップの付け根の革が切れた」だ。 相談者の90%は
女性である。 そして、これらは日頃の注意で防げるものである。

 持ち込んでくる時の決まり文句は、「こんなにひどくなっちゃったんです」だ。
私はいつも「こんなにひどくしちゃったんですだろッ」と答える。
心の中で─自分の顔ばかり、スキンケアしやがって─と思い乍らである。

 SHOPでは、(オイルレザーは丈夫な革ですから一生使えます)(革製品ですから
年2度程の手入れが必要です)(お持ち下されば、何回でも無料で手入れします)
(忙しくて来られない時は、せめて空拭きして下さい)と必ず言っているし、
「HOW TO TAKE CARE」の小冊子も渡しているのに、前述の方達は、全く
忘れているようだ。 それとは逆に、ミンクオイルを入れ過ぎて革が柔らかくなり、
変形の原因を作っている人も時々、いる。 これは男性に多く見られる。

 根本的に<革>に対する知識が乏しいとの証拠だろう。
世界中のあらゆる民族の中で、唯一日本人だけが<革文化>を有していない。
長い歴史の中で、肉食する事を何処か忌み嫌い、獣の皮を身に着けることを
タブー視してきた珍しい民族である。 草履、下駄、風呂敷文化から、靴、鞄主体に
移行してわずか50年足らずの国だもの。 原始時代から数千年、肉食し革を
利用してきた多民族に比べて<革の知識>が無くって当たり前か。

 でも、フリーハンドの革製品を使う人達だけでも、正しい知識を持っていて欲しい。
HPやメルマガに、これからも沢山発信していくので、継続して読んで欲しい。
少なくとも<職人の会社>は、レトリックを駆使し、嘘までついて、モノを売ろうとして
いる某社とは違うのだから。
                             (F)


その2

オイルレザー

 フリーハンドは何故<オイルレザー>の専門店なのですか? とのメール
問い合わせが来た。 あまりにも単純な質問だったので、「装飾品としてのBAG
でなく、道具として使われる革製品に於いては、堅牢さと、使い飽きのこない革の
変化の美しさが最も重要な要素であり、この2点を同時に兼ね備えた唯一無二の
革がオイルレザーである」 なンて堅ッ苦しい事を言っても、きっと
理解しないだろうし、原点に戻って(革ってなんだろう)を考えてみよう。

(1)不思議な日本人

 約30年程前、<革>とは無縁な会社のサラリーマンだった筆者は、社命で
欧州赴任となりパリに住むことになった。 半年、一年と経つうち、安パブ(バー)で
知り合った20代前半のイギリス人、ベルギー人、イタリア、ドイツ、スペイン始め
勿論フランス人等、同世代の友人たちが出来、酒を飲み乍ら互いの国の習慣や
文化などを肴に語り合った。
東洋人は私だけだったので、彼等はいつも珍しそうに、両手を広げる例のポーズで
エキゾチックな情報を楽しんでいたようだ。

 丁度その頃、日本は高度成長を果たし、SONY、SEIKO、TOYOTA、
Panasonic、NEC等、技術の粋を集めた工業製品でヨーロッパ市場に参戦し
製品の質の高さと価格の安さで市場を席捲し始め、「日本の経済侵略」が
日常的に話題とされている環境であった。
 しかし、我々日本人が、英、仏、独、伊、露など、それぞれの民族的特質を
各国の小説や映画や音楽を通して知っていたのに対し、彼等は日本はもとより、
アジアに対しては何の知識ももっていないばかりか、元々興味すら持って
いなかったのだ。

 そのような状況下、欧州人達の理解を超えた不思議な光景があった。
例の<日本人お買い物ツアー>である。 ゾロゾロと隊列を組んだ女どもが
ヴィトンやグッチに入って行き、両手に袋を下げてゾロゾロと出て行くのである。
その団体行動の奇異さも彼等の首を傾げさせるに充分だったが、更に驚かせ
たのが、買い物の中身である。 ゾロゾロ達は長い移動時間と高額なツアー
参加費をかけて欧州に来て、ヴィトンやグッチに立ち寄り、何故か<革>を
買わずに塩ビ製のBAGや布製、ナイロン製のものだけを選んで買って帰る
のである。

 何事にも興味を持つ若い友人達は筆者を質問攻めにする。
"何故ヴィトンでレザーBAGを買わないのか?""何故グッチのカーフ(仔牛)に
眼を向けないのか?" "日本人は何故アクリル製品が好きなのか?"
"日本には石油化学工業はないのか?" "中東から遠くて石油が届かない
のか?" "日本人はイタリアの文化を馬鹿にしている"etc.etc

 しかし、彼等の質問に筆者はその時何も答えられなかった。
それどころか彼等の疑問の意味さえ分からなかったのだ。
                                         (F)
                                      ─次号につづく─



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□□昨日のつづき□□           2002年11月 5日号  VOL.005

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(2)日本国は二つある?

 欧州各国の国境は海ではなく陸つづきの中にある。
又、国境は幾度となく広がり縮み、変化してきた歴史を持っている。
人々も政治や宗教など様々な理由で対立し、離合集散を繰り返し来た。

異なった民族同士が理解しあおうとした時、日本人同士のように憶測で相手を判断する
事はしない。  徹底的に言葉をもって論理的に話し合い、解釈し、判断し、理解する。

───我々日本人が、中国西奥部の遊牧民やヒマラヤの高地民族を訪れようとする時、
彼等への土産物として、革製品や毛織物を持って行く事は考えない。
彼等が羊や山羊やヤク等を飼育し、その毛や皮を利用し生活する事を知っているからだ。

彼等の日常に無いものは、プラスチック製のバケツやビニール製のレジャーマットであり
ソーラー式電卓やピンレバー時計などであろう。
彼等は、その軽さや美しさ、便利さを憧れるに違いない。

我々が、百円ショップ等を始めとして、身のまわりに有り余るようなものが彼等には無く
彼等の身に着けている色とりどりな刺繍の施されている衣類やアクセサリーや敷物等は
我々にとって垂涎モノの高級品である。

我々は、消費物資を手にし、彼等の手には溢れる程の時間がある。
これを文化の南北差と言う。  先進国とそうでない国と言う人もいる。

前号の話で、ヨーロッパの友人達が<不思議な日本人>と評したのは当然の考えだ。

高度な科学技術と資本で産み出された工業製品で、欧州を席捲している先進工業国家の
日本人が、何故、ビニール製のBagにあこがれるのか? と。

"日本には石油化学工業が無いのか?"と言ったベルギー人も、"SONYやTOYOTAの
ジャポンと、サムライやゲイシャのジャポンは違う国だ。ジャポンは2つある"
と叫んだフランス人も、我々は決して笑えない。

笑われるべきは、<ブランド>とは何か、歴史を重ねた老舗の何処に魅力があるのかを
考えないで、「皆が持っているから」とか、「高価なものは良いものなのだろう」とか、
考えるのではなく何となく〜感じて〜買物をし、数を自慢する芸NO人や、エンコーまで
して手に入れようとするジョシ高セイである。
(今は偉そうに書いている私も23才のこの時は同じような程度だったけど・・・)

 <革>とか<文化>とかに興味を持った私は、会社の休日にパリやミラノの街角で、
又、年2度程の帰国時に銀座や新宿で、無闇矢鱈にインタヴューを始めた。
その結果、自分を含めた日本人の「ある事実」に更に驚愕する。

                        ──次号につづく──   (F)

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□■コラム「昨日のつづき」□■メンテナンス・シリーズ
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